声明 核戦争を助⻑し人々の生活を蔑ろにする安保関連3文書改定に抗議する
長野反核医療者の会は下記の声明文を発表しました。
声明 核戦争を助⻑し人々の生活を蔑ろにする安保関連3文書改定に抗議する
2022年12月25日
核兵器を廃絶する⻑野医療者の会 事務局
2022年12月16日、岸田内閣は安保関連3文書の改定を閣議決定しました。今回の改定は、日本を自ら戦争をする国家に変えるもので、自国のみでなく全世界の国⺠の平和的生存権をうたう日本国憲法に違反するものです。⻑野反核医療者の会は、安保関連3文書の改定に抗議します。
この改定では、相手国領域を直接攻撃する敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有などの軍備増強を明記しています。「反撃」と称した攻撃を引き金にミサイルの撃ち合いの戦争が起こることは当然ありうることで、軍事的なリスクを高める行為です。そして核大国の一つであるアメリカとの同盟強化の姿勢は、核戦争を助⻑すると言えます。
さらに、この改定は 5 年間で防衛関連予算を倍増させる方針が盛り込まれています。 コロナ禍や物価高騰、それに伴う貧困と格差の拡大で、まさにこの瞬間にも人々のいのちと生活が脅かされています。そうした中で増税や社会保障費削減により防衛費を増大させる方針は、許されません。
自衛・防衛の名の下で始まった戦争であったとしても、一度始まってしまうと⺠間人が酷い爆撃に遭い、多くの人びとのいのちや生活が奪われます。被爆者の方々は、「世界の誰にも同じ苦しみを体験させたくない」という思いで、核廃絶だけでなく戦争反対のためにも声を上げ続けてきました。私たちはいのちと生活をまもる医療者としてその思いを引き継ぎ、戦争に向かう安保関連 3文書改定に反対します。
以上