川崎哲さん講演会「動き始めた!核兵器禁止条約」を開催しました

 

 

2022年9月23 日、松本市勤労者福祉センターにて、ICAN国際運営委員の川崎哲さんをお招きし「動き始めた!核兵器禁止条約」と題して講演会を開催しました。

当日は会場に19名、オンラインで41名の合計60名の方にご参加いただきました。

講演では核兵器禁止条約発効までの経緯から始まり、ウィーンで開催された核兵器禁止条約第1回締約国会議についても報告いただきました。各国の市民団体や日本の若い世代が活き活きと発言していた様子が共有されました。一方で、会議の冒頭発言は日本の戦争被爆者ではなく、カザフスタンの核実験被爆者からなされたことにつ いて、日本政府がオブザーバー参加すらしなかった責任が世界から問われている、と指摘されました。またNPT再検討会議では、ICANを代表して18 歳のウクライナ女性が核兵器の存在の脅威について発言されたそうです。

川崎さんは「核兵器は使用されなくても、存在し威嚇に使われるだけで人々が傷つき殺されている。核抑止論が成り立たないことを証明している」と指摘されました。また「2023年のG7広島サミットを前に、今後は核抑止論を否定する議論が重要になる」という核廃絶を実現するプロセスに関しても提案がなされました。

講演後に会場では小グループに分かれ、川崎さんも交えて感想交流を行いました。川崎さんに直接質問もでき、コロナ禍において久しぶりの対面交流は大変盛り上がりました。

参加者からは「核兵器を使用するしないに関わらず、命の危険にあることを思い知った」「日本や世界で核廃絶の圧力を高められるように、学習や行動を積み重ねたい」といった感想が出されていました。

川崎哲さん(松本市勤労者福祉センター)

 

会場参加者の様子

 

終了後の記念撮影