核兵器禁止条約第2回締約国会議に向けた政府との意見交換会とNGO共同記者会見・会見詳報を追記

11月27日から12月1日、ニューヨークで、核兵器禁止条約の第2回締約国会議が開催されます。

これに先立って、核兵器廃絶日本NGO連絡会が主催する政府との意見交換会が計画されています。日本政府に対して締約国会議にオブザーバー参加することを要請します。その後、共同記者会見が予定されており、YouTubeでLive配信されます。申し込み不要でどなたでも視聴できます。

日時:11月16日(木)13:30~15:00
主催:核兵器廃絶日本NGO連絡会

発言予定者は、川崎哲さん(ピースボート / ICAN)、田中煕巳さん(日本原水爆被害者団体協議会)、和田征子さん(日本原水爆被害者団体協議会)ほか。

当会メンバーの光武鮎、河野絵理子もオンラインでこの共同会見に参加する予定です。

核兵器禁止条約 第2回締約国会議に向けたNGO共同記者会見(核兵器廃絶日本NGO連絡会)

核兵器禁止条約の第2回締約国会議に向けた政府との意見交換会とNGO共同記者会見のお知らせ(核兵器廃絶日本NGO連絡会)

 

■会見詳報(11/18追記)
(写真提供:いっぽプロジェクトFacebookより)

■会見での発言を紹介します
クリックで動画の当該部分から視聴できます


光武 鮎(反核医師の会代表派遣)

発言の機会をいただきましてありがとうございます。
反核医師の会は、核兵器廃絶のために活動する医師・医学者・歯科医師の集まりです。反核医師の会からは私、光武と、学生部会の石崎さんが参加させていただきます。

私は今、長野県で小児科の医師をしています。子どもたちは周りの環境と影響しあって日々、少しずつ成長しています。私は子どもたちに、害を与えないように、できれば日々の成長をちょっと後押しできたら、という気持ちで働いています。

一方で、核兵器や原発事故による被害は、体や心、信頼関係、コミュニティー、環境など、人が健康に生きていくのに必要なもの全てを破壊してしまうことを、広島や長崎や福島で私たちは見てきました。放射能汚染されたところに人がいても、危険すぎれば救護にすら入れない、という悔しさも目の当たりにしました。この核の被害に対して、今の医学はなす術がありません。

核の被害は受けたら一生続くんだということ、核兵器は存在するだけで人々を苦しめるということ、そして一刻も早く核廃絶をしなければいけないということを、日本や世界の被爆者の方から教えていただきました。1万発以上の核兵器が存在している世界で、これ以上、核の被害者を出さないためには、核兵器禁止条約の場に日本も含めたより多くの国の人が加わることが必要です。ニューヨークに行って、今、世界で、話し合われることを多くの方々に知らせていきたいです。

 

反核医師の会の若手医師とその仲間の医療従事者たちが中心となって、今年の9月に「ABC for PEACE」というプロジェクトを立ち上げました。
今、締約国会議までに日本国内の世論を高めることを目標に、「#核兵器の終わりにいっぽ踏み出そう」というキャンペーンを行なっています。11月1日から締約国会議まで毎日SNSで動画などを投稿し、Connect Hiroshimaさんが行なっている署名の拡散もしています。会議期間中はニューヨークからの配信なども考えています。ぜひフォローしてみてください。

 


河野 絵理子(長野県原水協代表派遣)

長野県で医師をしております、河野絵理子と申します。先ほど発言があった反核医師の会とABC for Peaceにも参加しており、また長野反核医療者の会の事務局メンバーとしても活動しています。

今回、「長野県原水協」の代表として派遣いただけるとのことで、地域から送り出してもらっていること、そして被爆者の方々の思いをニューヨークに持っていく立場であるということに誇りと身の引き締まる思いを感じています。

長野県に住む被爆者として、条約の採択に大きく貢献された藤森俊希さんとは、わたしもお話しさせていただいたことがあります。長野県原水協の壮行会では、当日ご本人は不参加でしたが、一緒に活動されていた方が「藤森さんの思いを持っていってほしい」と語ってくださいました。また、先日開催された平和のための信州戦争展という企画では、2009年に亡くなった被爆者の前座良明さんの証言を語り継いでいる方のお話もお聞きしました。そうした長野県の被爆者の方々、地域で平和活動をしている方々の思いも背負って参加したいと思っています。

また、わたしが医師として平和の取り組みをするときに、胸に置いている言葉があります。それは被爆者の方から聞いた「原爆は、人間として死ぬことも、人間らしく生きることも許さなかった」という言葉です。医師として患者さんと向き合い、その方がその人らしく生きることができるように、そして人間らしい最期を迎えられるように、日々奮闘しています。核兵器はそんな医療者としての仕事の一つひとつを一瞬で奪ってしまうものであり、絶対に許せません。

締約国会議では、そうした長野県で働く医療者としての自分の思いをできる限り世界の人に伝えられるようにしたいと思っています。また、核兵器廃絶に向けた世界の希望や情勢をたくさん持ち帰って、長野で、日本でさらに取り組むエネルギーにしたいと思います。

 

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■いっぽプロジェクト
#核兵器のおわりに一歩ふみだそう 動画リレー(YouTube)

■ICAN (英語)
Nuclear Ban Week NEW YORK(特集ページ)
2nd Meeting of States Parties (2MSP) events calendar(第2回締約国会議イベントカレンダー)